AIに「こわスギちゃん」の絵を描いてもらったよ!
2023年5月25日(木)
デザイナー J.U.
こんにちは!
今日はStable Diffusion(ステーブル ディフュージョン:以下DS)という画像生成AIを使って、ゴールデンウィークから始めたSD初心者の私が、Channel恐怖のマスコットキャラクター「こわスギちゃん」の絵を描いてもらう事に挑戦したいと思います。
ルールは2つ
・無謀にも実写化する:顔から下は想像して描きます。だって無いんだもの
・Photoshopは使わない:生成された画像にズルはいけません
それでは行ってみましょう!無謀すぎるッ!
こわスギちゃんとは
こわスギちゃんとは、当社の恐怖系ブランド Channel恐怖 のマスコットキャラクターで、2018年にキャラクター初公開。以降、 チャンネル公式Twitter のつぶやきや、時折番組にしゃがれた声で出演しています。
最初に現取締役のHさんから上がって来た原画のスキャンがこちら(多分初公開)
そしてなんと!
ヴィレッジヴァンガードさん から、こわスギちゃんの絵馬やハンドタオルを含めたChannel恐怖グッズが、6月1日(木)より発売されます!これを見た方はぜひサイトの方にもお越しください!
やってみよう
という訳で、こわスギちゃんの実写化を始めたいと思います。
こわスギちゃんの特徴と言えば、「おかっぱ頭」で「頭の上にロウソクを乗せている」事ですよね。この「おかっぱ頭」というのが、英訳すると「Bobbed Hair」になるそうで、日本で「ボブ」と言うと何かこわスギちゃんのぱっつんとは違う気もしますが、とてつもなくオシャレな人がやる「bowl hair」だと更に離れてしまうので、そのまま「bob hair」で行きます。さらに「candle on head」とSDに文字を入力します。なんだカンタンな作業ですwジェネレート!
頭の上にロウソクとは書きましたが、その手で来たか…。そんな訳で、睡眠時間を削りに削るSDの沼の入り口にやって来ました。
上のお姉さんは、今話題のリアル系モデル「BRA V5」というモデルデータで生成されています。ですが、これで着物を着せたり神社に行ったり、何をしてもこわスギちゃんの世界に近づく気配すらなく、初期プランがいきなり崩壊しました。リアルすぎるというのも時と場合によりけりです。そこで、モデルデータを「Kisaragi_mix」に変更。着物を着せて、雰囲気を出してそれっぽくしてから取り組む事にします。
…まだこれなら何とか行けそうです。しかし最大の難所・ロウソク問題が解決しません。頭の上に何やら発光物を乗せている上の画像はまだいい方で、ここから怒涛のガチャ回しが始まります。
・なぜ2つ乗せたのか小一時間問い詰めたい 画像
・怖いのを出して来ました。まあ要件は満たしているけどさ… 画像【閲覧注意】
・やっと乗ったあああ!でも顔がこれじゃないんだな… 画像
こんな具合で得意の1,000回ガチャでも全く歯が立ちません。原因はそもそも現代社会で頭の上にロウソクを乗せている人などいないので、AIがこちらのやりたい事を理解出来ない為と思われます。しかし猛烈にガチャっているうちに顔と服装が固まって来ました。
そこで脳天にロウソクを突き刺した雑コラを60枚ほど作り、それをもとにLoRA(ローラ)という学習ファイルを作って、AIにこわスギちゃんの何たるかを叩き込みます。Photoshop使っとるやないかいというツッコミは禁止です。ローラ!(熱唱)
色移りで髪に赤いメッシュが入っています。これは割と簡単に直せるのですが、いやこれキャラ的に悪くないなという事でそのままにしました。
それにしてもこの画像生成AIというのは、とにかく労せずして超絶美人を出して来ます。モデルデータのお陰だと思いますが、逆に崩そうとすると今度はそれを維持してキャラとして固める事が至難の業です。今回のこわスギちゃんにしてもヤバい変容ぶりですが、これはハリウッドリメイク版なのだと訳の分からない脳内変換をして先に進みます。
先述の「Kisaragi_mix」にホラー系のモデルをちょっと混ぜて、マージモデルを作りました。
おおこわい。本領発揮。
まとめ
全力で遊んでみましたが出来ない事も多く、まだ入口です。1日かけてもピースサインが出せなかったw
それにしても私達の気になる所は、やはり商用利用の可否になると思います。G7広島サミットが終わり、それを受けて国際ルールが決まり、それを受けてGoogleやMicrosoft、Adobe、Open AIやStability AIなどのAIを提供する各社がガイドラインを出し、それを受けて私達がコンテンツに活かせないか検討する流れとなりそうですので、今年はAI関連のニュースから目が離せません。
一方でChatGPTの使用・取扱いについて、既にローカルルールを決めて運用している会社も多いと聞きます。その内容は業種や業務内容によって大きく異なると思いますが、いずれにしても各会社そして各個人が、AIとの向き合い方を考え、その姿勢を決定すべき時期に来ていると感じます。
それにしても流れが速いですね。まいっちゃいますw
それでは。