「今の話で思い出した話なんですけど…」
2024年2月15日(木)
AD.K
怪異を語り、恐怖を紡ぐ話芸、怪談。
一人が語った怪談が脳を刺激し、別の人間の記憶が蘇る。
そんな怪異の連鎖反応とも呼べる怪談会 『住倉カオスの 怪談語ルシス』の開幕です。
Cannel恐怖の収録で色々な怪談を聴いていると、それによって忘れていた記憶がよみがえることがたまにあります。
そこで僕が体験したプチ怪異体験をお話ししたいと思います。
「異界系」のお話を聞いているときに思い出した話です。
僕が小学1、2年生頃、毎年夏休みになると、田舎にある父方の祖父母の家に遊びに行っていました。その近くに住む従弟たちも夏休みなので、川遊びなどして遊んでいました。そんな中のある日、町内で花火大会兼お祭りみたいなものが行われるということで、従弟たちと行くことになりました。
町内といってもひと山超える必要があったので、従弟たちをまとめて父が車で輸送する予定でしたが、待ちきれない僕と、同い年の従弟Kは父の「歩きでも行ける」という言葉でテンションが上がり、先に2人だけで歩いていくことにしました。
逢魔が時といいますか、夕方頃しばらく県道添いを歩いたところで峠道の入り口があり、そこを抜けると目的地なのですが、峠と県道の境界のような、薄暗い道に入ったところで身体がずれるというか、一瞬落ちたような感覚があったので、僕は立ち止まりました。
Kはスタスタと先へ歩いていたのですが、なんとなく感じる違和感とじわじわとわいてくる、言い知れぬ怖さを感じてKを呼び止めました。Kは特に気にする様子はなく早く行こうと急かしますが、なんだかこれ以上進みたくない僕は、この違和感と恐怖の正体を考えていると、音がしていないことに気づきました。
すぐ後ろの県道を見ると、先ほどまで車列がほとんど途切れないほど通っていた車が1台も通っておらず、セミなどの鳴き声も聞こえず、一切の無音でした。それらを確認した瞬間、神隠しという言葉が頭を過り、このまま進むと確実に戻れなくなる気がして半ベソで引き返しました。
県道との境をまたぐと、思い出したかのようにセミやカエルの鳴き声が一斉にしだし、車の往来も再開しました。Kはやれやれといった様子で、一人で引き返した僕についてきて行こうと言いますが、僕はもうその道は通りたくなかったので一度帰ろうと思い、Kと言い合っているところに父と他の従弟たちが乗った車が追い付いてきました。
ほっとして車に乗り、事なきをえました。
以上、異界に迷いかけた”かもしれない”実体験でした。
文章がヘタクソでお恥ずかしい…
これを書いている時にもっとハッキリとした怪異と呼べるようなことがあったのを思い出したのですが、それはまた今度にしたいと思います。
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