歴史から何を学ぶのか
2023年3月2日(木)
制作 H.T.
皆さんは本を読んでいますか?
私は「歴史小説」が好きでよく読みます。
単純に面白いということもありますが、いつの時代も争いや確執葛藤の織りなす人間模様を知ることで、人生や仕事にも活かすことができるのでは、と思うからです。
だいぶ大風呂敷を広げてしまいましたが、今回は私がおススメする「歴史小説BEST5」を勝手に紹介します。
5位「刺客列伝」伴野朗(集英社文庫)
生命をかけて義を貫く!中国乱世の時代、秘剣・秘術をふるい、歴史に名を残した刺客七人。司馬遷の「史記」をもとに、その血風の生きざまを鮮やかに描きだす、痛快歴史小説。
オススメポイント
短編なので非常に読みやすいです。歴史を知らなくても大丈夫!
刺客となった男たちの浪漫あふれる活躍に胸躍ります。
4位「成吉思汗の秘密」高木彬光(角川文庫)
頼朝に追われ、非業の死を遂げた源義経。一方、成人し、出世するまでの生い立ちは謎に満ちた大陸の英雄・成吉思汗。病床の探偵神津恭介が、義経=成吉思汗という大胆な仮説を証明するべく、一人二役の大トリックに挑む、歴史推理小説の傑作。
オススメポイント
厳密には歴史小説ではないのですが「鎌倉殿の13人」を観て、もう一度読み返してみた作品です。源義経が成吉思汗(ジンギスカン)であるという仮説を歴史的資料から読み解く歴史ミステリーです。読んでいるうちに、これはあり得なくないのでは?と思ってしまうので面白いです。ミステリー好きにはたまらない(ハズ)!
3位「楽毅」宮城谷昌光(新潮文庫)全四巻
策謀渦巻く古代中国の戦国時代。名将・楽毅の生涯を通して「人がみごとに生きるとはどういうことか」を描いた傑作巨編!
オススメポイント
春秋戦国時代の最強武将。劉邦や諸葛孔明の憧れの存在ともいわれている軍神。
漫画「キングダム㉔巻」にも回想シーンで出てくるみたいです。(漫画は未読)
読んでいるだけで楽毅かっこえーと感じます。
2位「小説十八史略」陳舜臣(講談社文庫)全六巻
中国の神話から始まり、項羽と劉邦、三国志、モンゴル帝国、南宋の滅亡までを描いた大作。
オススメポイント
中国史がまるわかり!これを読めばあなたも中国の歴史通に!
魅力的な登場人物ばかりなので面白く勉強にもなります。
1位「楊家将」北方謙三(PHP文庫)全二巻
宗建国の英雄・楊業とその一族。過酷な運命のなかで光り輝き、青面獣楊志、楊令にも語り継がれた漢たちの熱き闘い。
オススメポイント
北方謙三作品はどれも素晴らしいのですがとにかく長い!!
特に「水滸伝」「楊令伝」「岳飛伝」などは全シリーズで五十一巻。これは流石にオススメできないし、好きな方はもう読んでいるでしょう。その点この「楊家将」は二巻(続編の「血涙」も二巻)。最後は思わず涙腺がゆるんでしまうことでしょう。
番外編「ローマ人の物語」塩野七生(新潮文庫)全四十三巻
ローマの建国から西ローマ帝国滅亡までの1000年を超える歴史を叙述しています。
これもまたとてつもなく長いです。小説ではないので人によっては読みにくいと感じてしまう人もいるかも。私もいつ辞めてもいいや、って感じで手に取ったのですが見事にハマってしまいました。読了までに7年かかりましたが…(汗)
以上オススメを挙げさせていただきました。
もし興味のある方は声かけてもらえればお貸します。読み終えたら必ず返してくださいね。
(読んでなければ返さなくて良いという意味ではありませんよ、Nさん)
最後にドイツの哲学者ヘーゲルの言葉で締めたいと思います。
「歴史から学ぶことができるただ一つのことは、人間は歴史から何も学ばないということだ」