
一人一人の趣味趣向
2025年8月7日(木)
代表取締役社長 柴田明広
8月に入りまして、来月9月の話題なのですが、9月19日(金)に、町田市鶴川にあります「和光大学ポプリホール鶴川」にて、弊社の運営する『Channel恐怖』と「和光大学ポプリホール鶴川」のコラボ・イベントとして、『視えてる3人の心霊トーク』が開催されます。
Channel 恐怖 presents 視えてる3人の心霊トーク | 和光大学ポプリホール鶴川
実はこのトークイベントは、昨年の9月に開催された同イベントが、とても好評だったため、今年も再度開催される運びとなったのです。本当に有難いことです。まずはファンの皆様、そして関係者の皆様に、この場をお借りしまして感謝申し上げます。
さて、その昨年開催されました『視えてる3人の心霊トーク』イベントですが、私も実際会場を訪れまして観覧致しました。実は私は、『Channel恐怖』を運営している会社の代表にも関わらず、怖い話や心霊系など、大の苦手なのです。情けない話ですが、本当に怖いのがダメな人間なのです。それでも、初の外部団体とのコラボ企画なので、意を決して赴いた、というわけです。
そのようにして訪れたホールは、有難いことに満席状態でした。そして、そのお客さんのほぼ八割方は女性の方々なんですね。しかも、10代20代の若い方々、というわけではなく、30代以上とお見受けする方々が大半を占めていたのです(すみません。実際に年齢を検証したわけではないのですが)。これは私にとって意外なことでした。こういった恐怖系のイベントには、どちらかと言ったら、男女の若い人たちが、キャーキャー騒ぎながら集まるものなのかな、と最初は想像していたのです。まあ、遊園地のお化け屋敷に入ってみるノリの感じですね。ところが、この30代以上とお見受けする女性の方々は、とても落ち着いていて、イベントが始まる前や休憩時間では、静かに本を読んでいる方もチラホラいらっしゃって、どこか知性的な雰囲気を醸し出されているのです(すみません。本を読まない人は知性的ではない、というわけではありませんので)。つまり、ここで私の先入観というものが覆されたのです。
そうです。こういう趣味の人は大多数がこういう人、という先入観が間違いなのです。もしかしたら、こういう『視えてる3人の心霊トーク』系の好きな人たちというのは、こういう方々なのかもしれませんが、また違う恐怖系のコンテンツに対しては、また違ったタイプの人たちが集うのかもしれません。当然ながらそれくらい、人それぞれにとって、細かい趣味趣向は違っているのだと思います。こういうことを、私はあらためて思い知らされました。
私は数十年前、現在のこの会社の仕事に関わる前まで、地上波のテレビ番組の制作に関わっていました。その時代の制作の方針は「なるべく多勢の人々の興味を引くこと」でした。それは「最大公約数の興味」だったように思います。つまり、似たような興味を持つ人たちをなるべく多くをまとめて取り込んでしまう、というものでしょう。ところが現代では、確実にこの点が変わったのです。現代でも、ビジネス上はなるべく多くの人たちを取り込む、ということは間違いありません。でも、それぞれ一人一人が求める趣味趣向というものは、大きく明確に細分化されて来ているのです。そういった、様々な趣向に対応したビジネスモデルが求められているのでしょう。
ちなみに私は、個人的にはマニアックな人が大好きです。私自身はマニアックでは有りませんが、時々非常にマニアックな趣向の人と出会うと、単純に嬉しくなります。なので、こういった視点が上手くビジネスチャンスに広げられたらな、とも考えています。もちろん、なるべく多くの人を取り込むという“数の論理”からすれば、非効率的なところは否めません。それでも、一人一人の趣味趣向に突き刺さるエンタテイメントを創っていくという作業は、それはそれでチャンスはあると考えます。
あ、それでもひとまずは、来月9月19日のイベントには、なるべくたくさんのお客さんが来てくれることを願っていますので。